短編【可愛い】

ShortStory

シウォン×ぎゅです。

可愛いのが書きたくなった。といい、一週間掛けて書いてしまいました。お陰さまで今週のSquallはお休みです><。
では、↓からどうぞ

 

【可愛い】
シウォン×キュヒョン

「キュヒョン・・・可愛い」
シウォンに低い声で耳元で囁かれると、心臓がバクバクする。何時も一緒にいる俺でさえ、こうなってしまうんだから、ファンの女の子たちは、ニッコリと笑顔を振り撒かれて、キミ、カワイイネ。なんて言われ様ものなら、さぞ大変な事になるんだろうなって思う。
「可愛い・・・っ」
「あ、あ・・・っ。シウォ・・ン・・・っ」
シウォンの声のせいで、身体全体が感じやすくなって、ものすごく敏感になる。何処を触れられても、ビクビクと反応をしてしまい、恥ずかしさで余計顔が真っ赤になるから、シウォンの顔がまともに見れない。
「や、だめ・・・んんっ、出ちゃう・・・っ」
「キュヒョン・・・」
「・・・っ、あ・・!」
シウォンの指が、優しくキュヒョンの熱を持った下半身に触れる。甘い蜜がトロトロと垂れて、あっという間にシウォンの手を濡らしていく。そのまま勢いよく擦りあげられると、ジュブジュブと卑猥な水音が響いて、一気に気持ちよさが突き上げてくるから、キュヒョンはあっという間に達してしまった。
その後のことは、正直言って記憶に無い。だって、始終甘い言葉を囁かれて、おかしくなってしまったんだもの。
§
次の日、キュヒョンがぼんやりと廊下を歩いていると、シウォンがドンへと一緒に歩いているのが見えた。
メンバー全員が、俺たちの関係は周知しているけれど、流石に皆の前では、恋人のように素直に甘える事が出来ない。だから、どうしてもシウォンとは解りやすく距離をとってしまう。シウォンも別に、キュヒョンにはありのままでいて欲しいから、距離を置かれているのは解っていても、特に何も言わなかった。
だから、このまま2人を見て見ぬ振りをして、通り過ぎようと思ったのだけれど、残念なことにドンへに気付かれてしまい、大きな声で名前を叫ばれてしまった。シウォンと一緒に居なかったら、大きなため息を、わざとドンへに聞こえるようについているところだ。
「キュヒョーン!」
「・・・おじいちゃんじゃないんですから、そんなバカ大きな声で叫ばないで下さい。聞こえてますよ」
毒をついても、ドンへは天然の抗体を持っているから、ダメージを受けることは無い。シウォンがこっそりと、ドンへに見えないようにしながら笑うもんだから、今日は逆にキュヒョンがダメージを受けてしまった。
「へへ、あのね、今、リョウクがドーナツ揚げてるよ。キュヒョンも食べに行きなよ。すっごい美味しいよ!」
「ああ、俺も1つ貰ったけれど、お店のような味だったな。何でも、生地を取り寄せたとかで、すっごいこだわったんだと」
「そうですか、じゃあ顔出してみようかな・・・あ」
ニッコリと笑顔を見せるドンへの口元に、ドーナツの食べ残しが付いている。まるで子どものようだ。キュヒョンが仕方なく右手を伸ばすと、シウォンも気付いたようで、キュヒョンよりも先に、ドンへの口元を右手で拭ってしまった。
「・・・ふあっ」
「全く、ドンへは可愛いな」
「むぅ、可愛いって何だよ!」
「何だよって・・・そのままの意味だが?」
「・・・」
目の前が、真っ暗になった。
§
「・・・はぁ」
別になんてことは無い、メンバー間の何時ものやり取りの筈なのに。ドンへが可愛いって言われた瞬間、頭の中が真っ白になって、何も考えることが出来なくなった。しかも、一度はドーナツを食べに行くって言ったのに、やっぱ部屋に戻ります。とか言って、その場から逃げるように走り去ってしまうなんて、絶対シウォンに不審に思われたに違いない。
「・・・どう、言い訳したら良いかな」
確かに、さっきのドンへは、誰が見ても可愛かった。あの時、ドンへの口元を拭ったのがシウォンじゃなかったら、可愛いって言ったのがシウォンじゃなかったら・・・。
「・・・っ、どれだけ心が狭いんですか」
シウォンに可愛いって言われるのは俺だけでいたい。なんて、どれだけ醜い独占欲なんだろう。皆の前では、あからさまに距離を取っているくせに、そんな事を一瞬でも考えてしまった自分がイヤで仕方ない。
心がモヤモヤして、何かをして気を紛らわそうとして始めたゲームも、全然集中出来なくて、あっという間にゲームオーバー。もうダメかも、シウォンに愛想を尽かされて、別れるかもしれない。そう思った時に、丁寧にドアをノックする音が聞こえてきた。
規則正しいノックの音、キュヒョンはその音を聞いただけで、シウォンだってことに気付いてしまい、身体中に緊張が走る。
「・・・はい」
「キュヒョン、大切な話がある。開けてくれないか」
「・・・っ、すみません・・・今日はもう、疲れてしまって・・・明日にしてもらえませんか?」
「大切な話」と聞いて、先ほど脳裏を過ぎった「別れる」という言葉が、キュヒョンの心を締め付ける。今すぐドアを開けて、顔を見て謝りたいのに、怖くて会えないから、突き放すように拒否をしてしまった。
シウォンのノックをする手が止まる。しばらくドア越しに、沈黙が流れるから、キュヒョンの緊張が更に高まっていく。
「そうか・・・解った。でも、リョウクにお願いされて、ドーナツを持ってきたんだ。それだけでも、受け取ってくれないか?」
「・・・ドーナツ、ですか?・・・解りました」
もしかして、大切な話というのは、ドーナツの事だったのだろうか。いや、そんな事は無いか。まぁ、リョウクのことだから、生地にこだわったのなら、メンバー全員分のドーナツを揚げたのだろう。キュヒョンは、それなら受け取らなくてはいけないと思い、仕方なくドアを開けた。
でも、シウォンの顔は見れないから、間抜けだと解っていても、手だけをドアから出して、受け取る仕草をシウォンに見せる。すると、突然勢いよくドアが開けられて、強引にシウォンが部屋の中に入ってきた。
常に自分の身体を鍛えているシウォンに、本気で力を出されたら、当然キュヒョンはかなうわけが無い。でも、こんな風に力でキュヒョンに何かをしてくるなんて事は一度も無かったから、思わず大きな声を出してしまった。
「ひあ・・・っ、シウォン・・っ」
怒られると思って、思わず瞳をキュッと閉じると、シウォンが強引にキュヒョンの唇を奪ってきた。その勢いで、背中が思い切りドアに当たって、ドン、と激しい音が部屋中に響き渡る。
「痛い・・・っ」
「・・・キュヒョン」
名前を呼ばれて、恐る恐る目を開けると、やっと俺の顔を見てくれた。とでも言わんばかりに、解りやすく安堵の笑顔をシウォンが見せる。でも、一体どうしたのだろう、何だか俺以上に、余裕が無いみたいで、何だかシウォンらしくない。
「んっ・・・っ、あ・・・」
キュヒョンに考える隙を与える間も無く、何度もキスを落とされる。舌を強引に絡めて、わざとクチュクチュと音を立てるから、唾液が絡まる水音がイヤでも脳内に響き渡る。あっという間に、身体の力が抜けてしまい、あまりの心地良さに、その場に立っていることが出来なくなってしまった。
「んっ・・・ふ・・シウォ・・・ン」
「キュヒョン・・・可愛い」
身体を全部シウォンに預けると、耳元でいつものように、可愛いって囁かれた。ゾクゾクしたけれど、今日は脳裏にドンへが過ぎってしまい、悲しくて自然と涙が溢れてしまう。シウォンに泣いている姿なんて見られたくないのに、止める事が出来ない。
キュヒョンが泣いている事に気付いたシウォンは、指で涙を拭いながら、まるでドラマの台詞のような言葉をかける。
「キュヒョンは特別だ。ドンへよりも、いや、メンバーとは比べられないくらい、一番可愛いよ」
「シウォ・・・ン」
そんな事を言われたら、余計涙が止まらなくなる。何処が可愛いんだって言ってやりたいくらい、顔が崩れてボロボロになってしまうじゃないか。
でも、特別だって言ってもらえたことが嬉しくて、キュヒョンは思い切りシウォンの胸の中で、声を荒げながら泣き崩れた。シウォンはキュヒョンが泣き止んで、落ち着くまで、何度も何度もすまなかった。と、謝り続けた。
§
「キュヒョンが部屋に帰った後、ドンへにものすごく怒られたんだ。キュヒョンの前で、誰かを可愛いとか言ったらダメだよって」
「・・・そうだったんですか」
「キュヒョンに嫌われたと思ったら、居てもたっても居られなくなってな・・・とにかく顔を見て話がしたかった。でも、ドアの前で拒絶されてしまったから、つい、あんな手段を取ってしまった」
「シウォンでも、余裕が無くなるなんてことあるんですか?」
「え?・・・そうだな、キュヒョンと居る時は、何時も余裕なんて無いさ」
シウォンの頬が少し赤くなり、さっと目を逸らす。シウォンは大人の男だと思っていたけれど、俺と同じように、余裕が無くなることなんてあるんだって思ったら、何だか心につかえていたもやもやが少し晴れたような気がした。
「・・・可愛いですね」
「可愛いって、俺がか?いや、キュヒョンには、常に格好良いって思われたいけどな」
「シウォンは格好良いですよ・・・でも、可愛いです」
キュヒョンがニッコリと笑顔をシウォンに見せると、お互いに自然と笑顔が溢れてくる。そして、お互いそっと顔を近付けて、優しく唇を重ねる。
何時もは身体に触れられると緊張して、何でも敏感に感じていたけれど、今日は何だか、何処か心が落ち着いていた。それはシウォンも同じだったようで、ものすごく甘くて、とろけそうになるくらい身体を重ねることが出来た。
キュヒョンは改めて心から、シウォンに愛されるなんて、幸せだって感じた。

END

 

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