EunHae短編「BirthDay:だから俺は、ドンへが好きなんだ」

毎年ドンへちゃんの誕生日は、何か短編を書きますが。

それにしても、遅れっぷりが半端ない。申し訳ないです。別にもう書かなくなった訳じゃありません涙。
そんな訳で、誕生日ネタは沢山かいてますが、ちょっと甘い感じで書かせてもらいました。ほっこりしてもらえたら幸いです^^。

だから俺は、ドンへが好きなんだ

「ゴメン、ドンへ!」
 慌てて部屋に入ると、驚いた様子で瞳をぱちくりとさせるドンへが、着替えの途中だったのだろう、中途半端にシャツを捲り上げた状態で固まっていた。
 何をそんなに慌てているの?と、不思議そうに聞いてくるもんだから、思わずヒョクは、だって、お前の誕生日だろ!と、ツッコミを入れる。
「ああ、何だ、そんなこと?」
「そんなって・・・もう日付変わっちゃって、ドンへの誕生日終わっちゃったんだぞ」
「別に気にしないよ。ヒョクが俺に会いに来てくれただけで、十分に俺は幸せだもの」
 こんな台詞をサラリと、しかも笑顔で言い切れるのは、ドンへが俺と同じ仕事をしていて、且つ男だからだろうな。って思う。これが「彼女」だったら、場合によっては別れを切り出されてもおかしくないというのに。
「それに、誕生日はメンバーが沢山祝ってくれたんだよ!」
「・・・」
「ヒョク・・・わ!」
「ごめん・・・俺は、お前ほど器が大きくないの」
 例えメンバーだとしても、ドンへの誕生日を俺よりも先に祝うだなんて、思わず嫉妬してしまう。そうだ、俺はドンへよりもガキだし、広い心なんて持ち合わせていない。
 早く唇を塞がないと、ドンへの口から誕生日の思い出話を聞かされそうでイヤだった。本当はちゃんと、買ってきたケーキを一緒に食べて、シャワーを浴びて、最後にベッドでセックスを楽しむ予定だったのに。
 ドンへの唇を無理やりこじ開けて、舌をねじ込むと、ドンへの甘い香りがヒョクの鼻腔をくすぐる。今日はものすごくドンへに会いたかったから、理性を抑えきれないかもしれない。
 後でものすごく怒られるだろうな。だってドンへは、人一倍ロマンチストで、一年に一度の誕生日なんていう特別な記念日は、それこそちゃんとして欲しいタイプの人間だから。
「ヒョ・・ク」
「ドンへ・・・ごめ・・」
「も、我慢出来ない・・・早く触ってよ・・・ぅ」
「・・・え?」
 バカ!って一喝されるかと思ったのに、予想外の言葉が耳に入り、ヒョクは一気に冷静さを取り戻す。ドンへと目が合うと、恥ずかしそうに顔を真っ赤にして、パッとそっぽを向かれてしまった。
「だって・・・本当は、ヒョクと早く会いたかったもん。でも、忙しいの解ってるから、そんな我侭言える訳無いし・・」
 さっきの発言は、彼なりの俺に対する気遣いだったという事を知って、ヒョクは思わず笑みがこぼれた。
 これだから、ドンへには敵わない。小さい声で、そっと我侭を言うドンへが本当に愛おしくて、ヒョクは思い切りドンへを抱き締める。そして、耳元で優しく、誕生日おめでとう。って囁いたあと、ゆっくりともう一度、唇を重ねた。

 

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