キュヒョンの悩み・KyuHae

お久し振りです。もう年末ですね。寒い日に、ほっこりと、そしてふっ。と、笑いたくなるようなショートストーリーを届けます。まぁ、こういうのはキュヒョンが適役かな。と。
※キュヒョンペンすみません汗汗。

ドンへ相手じゃ仕方ないのか・・・?

キュヒョンの悩み

「あっ、キュヒョン。久し振り」
「・・・はい」
「えっと、何かあった?」
「・・・いえ、別に」
同じ間、人形のような受け答え。これで何も無いっていうほうがおかしいだろう。キュヒョンはどちらかというと、自分を隠すのが上手なタイプだ。普段だったら、もっと饒舌で、自分を見事に覆い隠して見せるのに、今日はそんな余裕も無く、珍しくドンへに不審がられている。
「ねぇ、キュヒ・・」
「・・・っ、何でも無いです!」
「えっ、あっ・・・あ、あのね、じゃあ、後でキュヒョンのお部屋にお邪魔しても良い?」
「疲れてるので、今日は来ないで下さい!」
ドンへの優しさが辛くて、反射的にキュヒョンはドンへを突き放すような言葉を叩きつける。まぁ、言った後に直ぐに後悔をして、思い切り右手で口元を覆ってしまったけれど。でも、言ってしまった手前、これ以上その場に居る事は出来なくて、キュヒョンは慌ててその場を後にしてしまった。
ドンへの今にも泣きそうな、切ない視線が痛々しく感じられる。もちろん、メンバーの視線が集中していたけれど、何人もの怒りの視線よりも、ドンへ1人の視線のほうが何十倍も痛かった。

「・・・はぁ」
まぁ、誰が見ても酷い対応だし、ドンへも、今頃はメンバーに沢山慰められていることだろう。キュヒョンは本当に酷いヤツだ、とか、気にする事は無いよ。とか、みんなドンへに甘いから。
でも、色々言われても、ドンへは必死になって、何時も俺の事を庇ってフォローしてくれる。今日は疲れているんだよ。とか、俺が悪いんだよって。別にドンへは何も悪くないのに。
こんなにも俺の事を理解しようとしてくれるドンへに、隠し事をするのは本当に辛いけれど、でも、キュヒョンは、ドンへにだけは、こんな事を相談する訳にはいかなかった。

・・・勃たなくなった。なんて。

仕事ですれ違う日々が続き、それが一週間も過ぎた頃、流石に溜まってきたキュヒョンは、久し振りに独りの時間を楽しむ事にした。いや、まだまだ性欲溢れる良い大人が、恋人の事を考えて、一週間以上も欲を吐き出さなかっただけでも、褒めてほしいものだ。
パソコンを開いて、好みの女性を探す。写真よりも、やっぱり動画のほうが気分も盛り上がるよな。なんて、十代の頃のような気持ちで、じっくりと女性を吟味したあと、ヘッドフォンを付けて、万全の体制で気持ちを集中する。
まぁ、好みの女性とは言っても、結局はドンへに似た感じの、可愛らしい女性になるんだけど。せっかくだから、縄で縛られて、おもちゃで苛められているような、ドンへ相手には出来ないようなプレイが良いかも。なんて、結果として、ものすごく楽しんでいたなんて、ドンへには絶対に言えない。
動画を再生して、画面の中の女性が身動きが取れない状況に恐怖して、怯えている。男性がピンク色のおもちゃを使って、敏感な部分に当てて楽しんでいる様子が、ものすごく卑猥だ。へッドフォンを通すと、女性の喘ぐ声が耳元で広がるから、雰囲気も盛り上がる。
でも、何かがおかしい。どれだけ女性が喘いでも、俺の下半身は、一向に反応を示さない。これだと、普通に映画を見ているようだ。違うだろ、俺は今、自慰行為を楽しんでいる筈で・・・。
そうしている間にも、モニターの中にいる女性は、男性に弄ばれながら、何回もイキ続けた。

久し振りにドンへに会えば、自然とセックスをする流れになる。別にイヤじゃないし、こんな事で悩んでいなければ、直ぐにでも押し倒したいくらいだ。
でも、そこでもし、俺が今、勃たなくなったことを知ったら、ドンへに嫌われるかもしれない。そう思ったら、ドンへに対してつい、冷たい態度を取ってしまった。
かといって、こんなデリケートな問題、絶対に笑い話にするだろうメンバーにも相談なんて出来ないし、俺は一体どうしたら良いんだ。
「はぁ・・・」
「キュヒョン、どうしたの?病気なの?」
「まぁ、病気といえば病気・・・って、わあっ!何で居るんですか!勝手に入ってこないで下さいって、何時も言ってるっ・・・」
「・・キュヒョン」
ドンへの顔が近付いて、あ、キスされるって思った時には、自然と手を腰に回して、受け入れる態勢を取っていた。
柔らかい唇、鼻腔をくすぐる、ドンへの甘いニオイ、触れるだけじゃ我慢出来なくて、舌を絡めると、ドンへの吐息が漏れて、一層に興奮する。

・・・興奮する?

「わっ・・・キュヒョン?」
ドンへを力任せにベッドに押し倒し、身動きが取れないように上から組み伏せる。その状態で、そっと自分の下半身を確認すると、しっかりと反応をして、硬くなっているのが解る。
ドンへが先の展開を想像したのだろう。解りやすく頬を赤く染めて、サッと俺の顔を反らすその姿が、一層にキュヒョンの中に眠っている小悪魔な部分を刺激した。
「ドンへ・・・我慢出来ない」
「へっ?・・んっ、ひゃあっ」
無理やり口をこじ開けて、強引に舌を絡める。シャツの中に手を入れて、探るようにドンへの胸の突起に触れると、ドンへの甘い声が漏れる。
「あんっ・・・やぁ、クリクリしないでぇ・・っ」
「どうして?気持ち良すぎて、ココだけでイッちゃう?」
「んぅ・・・っ、ば、ばかぁっ・・」
服の上からでも、くっきりと解るくらい硬くなっているドンへの下半身。モジモジさせて、早く俺に触れて欲しいというのが伝わってくる。
キュヒョンも自分の下半身が一層に熱くなって、直ぐにでも挿れたい衝動に駆られる。嗚呼、早くドンへの中に入りたい。でも・・・
「ドンへ・・あの、お願いがあるんですけど」

「え、本当に・・・あの、独りでするの?」
「・・・ダメですか?」
「うう・・・」
本音を言えば、ハッキリとイヤだと言いたい。独りでする時だって、絶対に他のメンバーに気付かれないように、細心の注意を払って、お風呂場でする位慎重なドンへは、キュヒョンに自慰行為を見せてくれと言われて、ものすごく焦っていた。
でも、今日のキュヒョンは、明らかに元気が無くて、さっきも病気みたいな事を言っていたから、彼が望むのであれば、出来る限り答えてあげたい。
ベッドの上に座って、ゆっくりと足を開く。緊張して、すっかり萎えきっている下半身をそっと握って、優しく上下に扱く。
嗚呼、ダメだ。見られているっていうだけで緊張して、思うように気持ちなんて入らないよ。
「・・っ、ふぅ・・・んっ・・」
それでも、頑張って気持ちよくなるように、目をつぶってキュヒョンの事を意識しないようにする。すると、下半身が少しずつ反応して、大きくなっていく。
でも、やっぱり恥ずかしいのが勝ってしまい、どうしてもそれ以上の気持ちにはなれなかった。これじゃあ、キュヒョンの期待に答えられない。
これ以上は耐えられなくて、ドンへが涙ぐみながら、懇願するようにキュヒョンを見つめる。すると、ドンへが目をつぶっている間に、キュヒョンもズボンを下ろしていたらしく、ドンへと同じようにして、自分のペニスを扱いていた。
「・・っ、あ、キュヒョ・・ン?」
「そのまま、一緒に・・っ、はぁっ、もっとドンへのいやらしい姿、見せて下さい・・っ」
「んぅ・・あっ、キュヒョン、キュヒョ・・っ」
まじまじと見るつもりなんて無いけれど、例え恋人だとしても、なかなか自慰行為を見る機会なんて無い。キュヒョンってあんな風に弄るんだって思ったら、一気に感情が高ぶってくる。しかも、俺の弄っている姿を見て、あんなに興奮してくれるなんて、恥ずかしいけれど嬉しい。
すっかり気持ちが入ったドンへは、気がつくと自分で胸を弄ったりして、キュヒョンにいつもしてもらっているような気分で、激しく下半身を扱きはじめる。
お互いの先からあふれ出る蜜で、グチュグチュと卑猥な水音が響き渡る。もう少しでイッちゃう。でも、やっぱり最後は・・・
「キュヒョン、キュヒョン・・やだ、俺イッちゃう、ダメ、やっぱり、キュヒョンにイカせて欲しいよぉっ・・・」
「ドンへ・・・っ」
「ふああっ、ああんっ・・・!」
思い切り引き寄せられて、唇を奪われる。それと同時に、キュヒョンがお互いのペニスをくっつけて、一緒に扱くから、ドンへはあっという間に達してしまった。
「・・・っ、はあっ」
自分だけかなって思ったけれど、どうやら一緒にイッたらしい。キュヒョンの口から漏れる低い声が、ドンへの耳元で囁かれて、くすぐったくて、ものすごく嬉しかった。
「・・・良かったぁ」
「え?あ・・・うん、俺も、良かった・・・よ?」
「あ、いや、そういう意味じゃ・・・いや、何でも無いです」
そんな感想が出るくらい、俺に独りでシテ欲しかったのかなって思うと、もう絶対やらないから!とは言えない。しかも、つい俺も良かったなんて言っちゃった。
まぁ、確かに俺も、キュヒョンの珍しい姿が見れたから、良かった・・・のかな?
「・・・キュヒョン?」
「ドンへ、今日は時間ありますよね・・・もう1回、しても良いですか?」
「えっ、あっ・・・う、うんって、な、何コレっ!」
あ、ちゃんとエッチもするんだって思ったのも束の間、キュヒョンがベッドの脇に置いてあった紙袋から、ドサドサと、沢山の大人のおもちゃをばら撒くから、ドンへの顔が一気に凍りつく。
あんなの、実物なんて見たこと無い!っていうようなモノまであって、キュヒョンは一体どうしちゃったんだろう。
「俺、もうドンへと一生セックス出来ないかもって思ったら、ドンへの事をちゃんと気持ち良くさせなきゃって思って・・・もう必要は無いんですけど、でも、せっかくですし、試しても良いですか?」
「いや、ちょっと待って?何がどうなったら、その、俺ともう出来ないとか、そういう話になるの?だって、確かに今回はお互いのスケジュールが合わなくて、なかなか会えなかったけど、でもたかが一週間程度じゃん!」
「・・・ドンへ、怖くないですよ。ほら、まずはこの手錠で、両手を・・・」
「・・・っっ!」
ドンへの叫び声が、マンション中に響き渡る。まぁ、もう慣れきったメンバー達は、それこそプレイの最中だろうって事で、邪魔なんてしないけれど。
成人男性にとって、勃たなくなるのは一大事。でも、キュヒョンは気付いているのだろうか。ドンへ相手にしか勃たなくなったって事は、それはそれで病気だという事に。

まぁ、幸せならいいけれど。

 

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4件のコメント

  1. こんにちは!AMU様
    キャア~(≧▽≦)前回より濃厚でハッチャケてますね~男子として由々しき問題ですもんね元気に成らないのは(゚◇゚)ガーン
    でもドンヘの見ながら復活するなんてキュヒョンのアブノーマルさは突き抜けていて好きです(#^_^#)
    次はどんな姿が見れるのか楽しみです!
    寒さが増していますお風邪など引かれませんように_(._.)_

    1. こんにちは。ちょっと遊び心全開で書いてしまいました。相変わらず、更新ペースは遅いのですが、年内にもう1回更新できたら嬉しいなと思っています☆
      気長に待っていてくださいね!

  2. キュへありがとうございます!
    楽しく読ませていただきました!
    ぜひぜひまたキュへのお話お願いします(*≧∀≦*)
    AMUさんの書くエロさの中に愛のあるお話が大好きです!

    1. こんばんわ!ありがとうございます。キュヒョンに対する偏見が酷すぎるような気がしますが、愛と言っていただけて、本当に嬉しいです。
      過去に書いたキュへの話をまとめたりなんだりと、この2人のネタは色々とありますので、是非アップしたら読んでください☆

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