あけましておめでとうございます。 ってもう中旬・・・。

今年もこんな感じで、忘れたころに更新をするAMUです。どうぞ、今年も宜しくお願いします。 さて、新年1発目はEunHaeの短編です★タイトルは相変わらずありません^^;

部屋に籠ってもう何日が経つのだろうか。一生懸命言葉を並べてもどうしてもピンとこない。モノ(曲)づくりってパッとふってくれば楽しいのに、ひねり出しても何も出てこない時が一番苦しくてもどかしい。
好きな時に好きなだけ、書けないのなら書けないで終われれば一番なのに、生憎次のCDの発売日も何時だって決まっているので、ギリギリになると周りから早くしろとプレッシャーを掛けられているような気持ちになって更に追い込まれてしまう。

「・・・・・・ダメだ、何も浮かばない」

「おーい、ドンヘ」
「・・・・・・」
「居るよな?開けるぞ」
「うん・・・・・・」

ヒョクは何時も、俺が会いたいなって思う時にひょっこりと現れてくれる。

ここ最近は、俺が曲作りに追われてて終日こんな感じだったから、彼なりに気を遣ってくれていたのだろう。必要以上に俺に接する事はしないで、最低限の会話しかしていなかったような気がする。だからかな、ものすごく久し振りって感じがして、心の奥がふわっと温かくなる。
「曲、どう?」
「う・・・・・・ごめん、まだ」
「何も?真っ白なの?こんな感じ~とか、大まかにどんな曲とかさ、そうそうコンセプトってやつ?それも無いの?」
「うん、全く浮かばなくて・・・本当にゴメン・・・・・・」
「そうなんだ」
D&Eの新曲なのだから、当然相方であるヒョクも進捗状況が気になるのは当然の事だとは思う。でも、彼の急かすかのような質問のせいで、ドンヘは一層プレッシャーを感じてしまった。
もしも俺のせいで発売日が延期にでもなってしまったら、ヒョクだけじゃない、今回のアルバム制作に関わっている人達全てに迷惑が掛かってしまうっていうのに。そう思えば思う程、頭のナカが色んな思いでゴチャゴチャになる。本当にどうしたら良いのだろう。
お前何してんの?って、ヒョクに睨まれているような気がして、ドンヘが涙目になる。そんな顔見られたくなくて、顔を伏せて必死に耐えていると、ヒョクがドンヘの肩をポンポンと優しく叩いた。

「じゃあさ、取り敢えずやろっか」

「ん・・・って、え?ちょ・・・っ」
「ドンヘもこんな狭苦しい所で何日も缶詰状態でさ、溜まってるだろ?」
「たま・・・って、ひゃああっ」
有無も言わさずというのはまさにこの事だ。返事を聞く前にヒョクが無理やりドンヘを押し倒すと、慣れた手つきでシャツをまくり上げる。ゆっくりと人差し指をお腹に這わせて優しく焦らしてくるから、くすぐったいのと変な期待感が同時に襲ってきて、抵抗する事なんて出来やしない。
「・・・ひょ、く・・・っ」
「身体震えてる・・・・・・何?欲しいの?」
「・・・・・・っ」
さっきまではおどけた少年のような無邪気な表情をしていたヒョクなのに、急に表情を変えて意地悪な大人の目つきに変わる。鋭くて、この目に捉えられたら俺はもう逆らう事が出来なくなるんだ。

そう、まるで・・・・・・

「ああああっ!!」

「は?」
「今、浮かんだの!!メモ、メモしていい?」
急に目の前の霧が晴れて、一気に頭の中がまっさらになる。早く掴まないと、何処かに逃げちゃうって思ったら、ヒョクの事を思い切り突き飛ばしてデスクに向かっていた。だって、今すぐにでもこの想いを言葉にしないと、思い出せなくなったら絶対に後悔するから。
さっきまでは何も出てこなくて、もう何をやってもダメなんだって思い悩んでいたけれど、一度ペンを取って言葉をつないでいくと、不思議なくらい色んな言葉がドンヘに降ってくる。
ただペンを握って、紙に歌詞を書いているだけだっていうのに、書き終わった後はまるで激しい運動をしたかのような疲れがドンヘを襲っていた。ふと周りを見渡すとヒョクの姿は何処にも無くて、俺が大好きな飲み物やお菓子が入った袋がドアに掛けられていた。

「・・・・・・ありがと」

この曲が完成したら真っ先にヒョクに聴いてもらいたい。そんな事を思いながらドンヘは鼻歌まじりにギターをかき鳴らした。

 

おしまい

 

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