ドンヘと会えるのは2週間に1回。毎日一緒に居たいと思うし、でも、今のお互いの距離をこれ以上縮めてはいけないような気もする。まさか俺が、水商売をしている男性にここまで本気になるなんて思ってもみなかった。
 契約をしている時間の5分前になると、彼は必ず部屋に入ってくる。仕事だと言ってしまえばそれまでだが、今まで5分よりも遅かったり早かったりすることはない。

「シウォンさん。お久しぶりです」

「ドンヘ・・・待ってたよ」

 今日も彼は時間通りに、そして何時ものセリフを言いながら部屋に入ってきた。そして俺も、いつもと変わらないセリフをドンヘに返す。それがお互いの合図のように。

「おいで」

 両手を広げると、ドンヘが一瞬恥ずかしそうにして立ち止まるけれど、すぐに笑顔になって胸に飛び込んできてくれる。ぎゅう、と抱きしめて彼のぬくもりを存分に確かめたあと、次はやさしく唇を重ねる。

「んっ・・・」

 ドンヘの甘い吐息。ゆっくりと唇を離して、何度も何度もキスを重ねると自然と舌に触れてディープキスに変わっていく。静かな部屋でキスをしているだけなのに、お互いの舌と唾液が絡まる水音が響くだけで、それだけで感じてしまうなんて。
 優しくドンヘをベッドに押し倒して、跨った状態でじっと見つめると、ドンヘが恥ずかしそうに目を反らした。

「あ、その・・シウォン・・・さ・・・」

「まずは、お風呂でも一緒に入ろうか」

 余裕がない男なんて、間違ってもドンヘには思われたくない。本当はこのまま服を逃がして、存分に彼の身体を堪能したいのだが、その気持ちをグッと堪えるとシウォンは大人の対応をしてみせた。
 ドンヘがニッコリと笑顔を見せたあと、お風呂作ってきますといってベッドから立ち上がる。その姿を見て、シウォンは小さくため息をついた。

 

 

 

 

 

Back