キュヒョン×ドンヘ
すさまじい破壊音とともに、ドンヘの叫び声が部屋中にこだまする。キュヒョンは呆れたため息をつきながら、もうこれで、何十回同じシーンを見ているんだろうと思うと、次第にイライラがつのっていく。ドンヘが珍しく、俺の部屋で遊びたいって言うから、喜んで招き入れたのが間違いだった。さっきからコントローラーを握りしめたまま、俺のほうなんて一切見向きもしないで、ゲームばかりやっているんだもの。しかもゲームのセンスが無さ過ぎるっていうのが、辛くて仕方ない!!
「よし、次こそいける気がする!!」
「いや!!もう充分ですからやめて下さい!!」
ドンヘが目を輝かせながら、もう一回!!って気合いを入れた所で、我慢出来なくなってしまったキュヒョンが、慌ててコントローラーを奪い取る。すると、まるでおもちゃを奪い取られてしまった、何とも言えない子どものような切ない表情をドンヘが見せるもんだから、一瞬キュヒョンも、あまりの可愛さに戸惑ってしまうんだけれど。
「・・・・俺が、お手本を見せてあげますから、見てて下さい」
キュヒョンが軽く咳払いをしながら、気を取り直してプレイし始めると、ドンヘの頬がぷくっと膨らんで、なんだよ!!って小さい声で呟く。その仕草がとても可愛くて、キュヒョンが上手く集中できないでいると。
「・・・・・・キュヒョン」
「え?わっ、待っ・・・・何?!」
ドンヘが急に、にやにやと不敵な笑みを浮かべながら、人差し指をそっと立てて、ゆっくりとキュヒョンの太ももをなぞり始めた。キュヒョンは、突然ドンヘに触れられて、思わず大きな声をあげてしまう。そしてほんの一瞬、画面から目を離した隙に、すさまじい破壊音が響き渡ると、これを狙っていたのか、解りやすく満面の笑顔になったドンヘが、
「わーい!!ほら、次は俺の番だよ!!」
なんて言ってくれたもんだから、キュヒョンも我慢の限界だ。
「・・・・・・ひぁ!!」
「ドンヘ、今のは誰のせいで死んだと思ってるんですか?」
「・・・・・・ん!!」
ドンヘの両手を掴んで、そのままベットに押し倒すと、キュヒョンはちょっと強引にキスをする。すると、頬を真っ赤に染めながら、知らないもんって抵抗するドンヘがとても可愛かった。そんなドンヘを、ちょっと懲らしめてやろうと思ったキュヒョンは、そのまま、ドンヘのズボンのチャックへと、なぞるように右手をおとしていく。
「あ、や、だめ・・・・・・キュヒョン」
「もう一回聞きますけど、誰のせいで死んだんですか?」
「う・・・・」
キュヒョンが意地悪な笑みを浮かべながら、そのままチャックを下して、下着の中に手を入れると、ドンヘが目に涙を浮かべながら、観念してキュヒョンに謝った。
「ご、ごめんなさい・・・・・・」
「・・・・・・最初から素直に謝ればいいんですよ」
キュヒョンはニッコリと笑顔を見せると、そのまま何事もなかったかのように、ドンヘから離れるんだけれど、本当はこのまま続きをしたかった、なんて邪な思いを抱いているもんだから、これ以上ドンヘと一緒に居たら、正直言って、何を仕出かすか解ったもんじゃない。だから、もう部屋から出て行ってもらおうかと思った瞬間、
「キュヒョン、まだ怒ってるの?」
俺がまだ、機嫌を直していないと勘違いしたドンヘが、起き上がりざまにキュヒョンを抱きしめる。だから、そんな事をされたら理性がどうにかなっちゃうんだって思うんだけれど。
「何でもするから、機嫌直してよぉ」
このドンヘの発言は、俺の事を遊んでいるのか、天然なのか、どっちだと思う?
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※キュヒョンとドンへはこんな感じでゲームをして過ごしていそう。