ウニョク×ドンヘ

 

ドンヘは携帯電話を見ながら、小さなため息をついた。ヒョクからのメールは、仕事で何時終わるか解らない。って一文だけ。解ってはいるけれど、イベントの時期になるとどうしても、芸能人って立場がイヤになる。

「クリスマスに仕事があるなんて、良い事なのは解ってるけどさ・・・・・・」

どうしても割り切れないのは、俺がそれだけヒョクの事が好きだから。でもヒョクは、何だかんだ言って優しいんだよね。だから、どれだけ仕事が忙しくて、夜中に終わったとしても、絶対に俺の部屋に来て、一言ゴメンって謝ってくれるんだ。クリスマスは今日だけ。だから、明日になってしまったら、全く意味が無いのに。・・・・・・なんて、そんな事を言ったら、喧嘩になっちゃって、ヒョクに男の癖に面倒なヤツだって思われちゃうかも。
ドンヘは、気持ちを切り替える為に、シャワーを浴びようと思った。お風呂場なら、どれだけ泣いても、全部シャワーが流してくれる。だから、今思い切り泣いてしまおう。そして、ヒョクが夜中に帰ってきたら、お仕事大変だったね。って言って、思い切り抱きしめてあげれば良いんだ。

「ヒョク・・・・・・早く、帰ってきてね・・・・・・」

シャワーを浴びながら、ひとしきり泣く。小さい頃、泣いてばかりいたらサンタさんはドンヘの所に来てくれないって、いつもお母さんに言われていたっけ。そんな事を思いながら、そろそろあがろうと思ってシャワーを止めようとした瞬間、

「ドンヘ!!」

「ひゃ?!」

お風呂場のドアが勢いよく開いて、ヒョクが入ってくるから、ドンヘは思わず変な声をあげてしまった。確かにちょっとシャワーを長く浴び過ぎたかもとは思うけれど、日付が変わる程、浴びてはいないはずなのに。ドンヘが状況を理解出来ないままでいると、いつの間にかヒョクに引き寄せられて、俺は素っ裸のまま、ヒョクの腕の中にすっぽりと納まってしまう。

「あのさ、シャワー浴びてる時は鍵くらい閉めろって、何時も言ってるのに」

「・・・・・・ヒョク、仕事は?」

「何時終わるか解らないって言ったじゃん・・・・・・思ったより、早く終わったんだよ」

少し息が上がっているヒョク。俺の為に、少しでも早く帰ろうって思ってくれたんだって思ったら、嬉しくて涙が零れてきそうだ。

「・・・・・・何だよ、泣いてるの?」

「違うよ、シャワーだもん」

ヒョクに顔を見られたくないから、ドンヘはそのままヒョクの胸の中に顔を埋めると、

「・・・・・・何時まで、そうしてるつもり?」

「え?あ、わっ・・・・・・」

ヒョクの胸の中が心地よくて、なんとなくずっと顔を埋めていたら、ヒョクに引き剥がされて、キスをされてしまった。口の中でヒョクの舌が絡まってくる。それだけなのに、なんだかくすぐったくて、ドンヘの身体が、まるでスイッチが入った様に熱くなっていくと、そのまま壁に押し付けられてしまった。そして、ヒョクが俺の身体に触れた瞬間、ちょっと意地悪な笑顔で、身体が冷えてるって言うんだ。俺がちょっと腑抜けた声を出すと、ヒョクはそのまま、俺を引っ張って強引にお風呂場の中へと入っていく。風邪ひくからって言いながら、思い切りシャワーをかけてくるんだけれど、当然ヒョクにもかかってしまう訳で、

「ヒョク、服っ・・・・・・」

「ん?そのまま洗うから、別に・・・・・・それより、脱がしてよ」

シャワーに打たれながら、そんな事を言うヒョクが格好良くて、俺は早くヒョクを裸にしてやりたいって思った。そして素肌のまま抱き合って、早くひとつになりたい。でも、俺が服を脱がしている間にも、ヒョクは俺の胸とか色々なトコロを触ってくるから、思う様に出来なくて、ヒョクは、身体のラインに沿って、上手にドンヘの身体にキスを落としていく。シャワーの音で、キスをする音がかき消されて、ドンヘは、触れられるたびにその箇所が熱くなっていく。

「や・・・・待って、だめ・・・・・・!!」

「やだ・・・・・・やめて欲しかったら、早く脱がして」

「んっ・・・・・・あ!!」

ヒョクが俺に跪いて、大きくなって、熱を持っているトコロを扱いてくる。口に含んで、執拗に刺激してくるから、ドンヘは我慢できずに、吐き出してしまった。身体中から力が抜けて、その場に倒れ込んでしまいそうになるのを、ヒョクが受け止めてくれるんだけれど。

「っく・・・・俺、ヒョクと一緒に、イキたかったのに・・・・・・」

「ドンヘ・・・・」

ポロポロと涙を零しながら、俺は無意識の内に、ひとつになりたかったなんて我儘を言うと、ヒョクはちょっと驚いたようで、何て声を掛けたら良いのか、解らない様子で黙り込んでしまう。でも、しばらくすると直ぐに笑顔になって、自分の服を無理矢理脱ぎ捨てて裸になると、その勢いのまま、ドンヘはヒョクに唇を塞がれて、何度も何度もキスを重ねていく。

「何それ・・・・・・その台詞、すごく可愛いんだけど」

そして俺を無理矢理立たせて、壁に手をつかせると、片脚を持ち上げてヒョクがそのまま中に入り込んでくる。俺は、一気にものすごく深い所を突かれて、思わず大きな声をあげてしまった。ヒョクは俺の中に入ったまま、耳元で囁くように小さい声で、今日は何回でもイカしてやるから。なんて言ってくるんだ。ドンヘの身体はまた熱くなって、ヒョクが中を突きあげるたびに、可愛い声をあげてしまう。後ろから突かれるのは、少しだけ苦しいけど、背中からヒョクのぬくもりや吐息が伝わってきて、頭がおかしくなっていく。でも、どうしても今日はヒョクの顔を見ながらイキたいって思ったから、体勢を変えて欲しくて、ドンヘが擦れそうな声で、頑張ってヒョクに、顔が見たいって言うと、

「俺もさ、同じ事考えてた・・・・・・ねぇ、ドンヘ」

「・・・・・・ん・・・・何?」

「ほら見て、日付・・・・・・まだ、変わってない」

ヒョクがそう言いながら、腕時計を俺に見せてくれる。日付は26日になる数分前だった。メリークリスマスって言いながら、体勢を変えて向かい合うと、改めて俺たちはゆっくりとキスをする。そして、シャワーの音にかき消されてしまいそうなくらいの小さい声でドンヘが好きって呟くと、ヒョクは優しい笑顔を見せてくれた。

 

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※ヒョクの優しい笑顔なんて短編ではあり得ないわ!!そして、クリスマス企画という事で、passなしで公開しています。