LIVE

ウニョク×ドンヘ

 

恥ずかしいけど、LIVEって、どうしてもテンションが上がって感情が高ぶっちゃうから、なんだかエッチな気持ちになるんだよね。普段はそんな事を、前面に出さないドンヘも、今日は日本でのLIVEが無事に終わったという安堵感と達成感で、少しヒョクに対して大胆になっていた。だから普段は食事の時なんて、特に隣なんて気にもしないで、適当に座っているのに、どうしても今日はヒョクにアピールしたかったから、頑張ってヒョクの隣をGETしちゃったんだ。

「・・・・・・ひょく」

可愛らしい上目遣いで、ヒョクに話しかけるドンヘ。何だか積極的で、その場で思わず襲ってしまいたくなる。ヒョクはそんな気持ちを一生懸命抑えながら、ちょっとだけ意地悪をしてしまった。だって、今回の日本でのLIVEは、とても上手くいったから、ドンヘに限らずメンバー全員がテンション上がっているし、それに日本に来て、まだドンヘと一度もセックスしてないから、今日はドンヘから誘われるんじゃないかって思ってたんだ。

「何?どうしたの、ドンヘ」

「あ、あのね・・・・・・その、この後・・・・・・」

態度は積極的なのに、なかなか言葉にする事が出来ないドンヘは、しばらくモジモジしていた。ヒョクが何となく、じれったさを感じていると、不意に後ろから誰かに抱き付かれてしまい、空気が一気に変わってしまった。

「兄さぁん!!」

「わ!!な、何だよヘンリー!!」

「兄さん、この後、時間あります?」

ちょっと付き合って下さい!!っていう言葉に、何となく拒否権が無いような気がしてしまったヒョクは、気が付くとOKを出してしまっていた。ヘンリーが笑顔で去って行った後、慌ててドンヘを見ると、目に涙を浮かべていて、しまったって思った時には遅かった。

「俺、もう部屋に戻る・・・・・・!!」

「ドンヘ!!」

だって、もうここでヒョクを誘っても、俺にOKなんて言ってくれないじゃないか。そう思ったドンヘは、この気持ちを早く消化するために、もうヒョクの顔なんて見たくないって思ってしまった。今日は、どうしてもヒョクと2人きりになりたかった。だから、部屋もあえて1人にしていたのにって思うと、余計空しくなる。別にヘンリーは何も悪気があってヒョクを誘った訳じゃない。俺がちゃんと、恥ずかしがらずに、ヒョクを誘えば良かったんだ。頭ではきちんと解っているけれど、どうしても割り切れなくて、気が付くと涙が頬をつたっていた。
ドンヘが泣きながら、ホテルの廊下を歩いていると、不意に誰かに腕を掴まれてしまった。一瞬ヒョクかもしれないと思って、思わず振り返る。でも、俺の腕を掴んでいたのは、ヒョクではなくカンイン兄さんだった。

「・・・・・・ヒョン、どうしたの?」

「どうしたの、は俺の台詞だろ?突然泣きながら部屋を出ていくから、心配したんだよ」

カンイン兄さんの優しさに心を打たれてしまったドンヘは、とうとう堪えることが出来ずに、大声で泣き出してしまった。突然スイッチが入ったように泣き出すドンヘを見ても、カンインは動じずに優しくドンヘを抱きしめる。そして、廊下だと目立つからといって、流れのままドンヘの部屋へと向かってしまった。ドンヘの部屋に着いた後、ドンヘは何もかも吐き出すようにして、カンインに全てを話した。

「ヘンリーは何も悪くないし、俺が悪いって言うのは解ってるんだけど・・・・・・」

ポロポロと涙を零しながら、一生懸命言葉を選ぶドンヘを見て、カンインが優しい笑顔を見せる。

「ドンヘは本当に、可愛いな」

「俺、全然可愛くなんて無いよ!!こうやって、泣いてばかりで・・・・・・ふぇ?!」

「ドンヘの気持ちは解った、だから、ヒョクに仕返しをしてやろう、な?」

カンインがそう言いながら、思い切りドンヘをベットに押し倒す。あまりの力の強さに、抵抗なんて出来る訳がない。気が付くと、ドンヘはカンインに完全に組み伏せられていて、身動きが一切取れなくなっていた。

いや、まさかとは思うけれど、ヒョクに仕返しって、一体何をするつもりなんだろう

カンイン兄さんに限って、そんな変な事する訳無いとは思いつつも、予告も無く突然組み伏せられてしまったら、考えたくない事を考えてしまう。ドンヘは心の中で、ヒョク、助けて!!って思うのだけれど、残念ながらそのヒョクは今、ヘンリーと2人きりだ。そんな俺も、今カンイン兄さんと2人きりで・・・・・・

「ドンヘ、そう身体を強張らせるなって・・・・・・大丈夫、優しくするから」

突然耳元で囁かれてしまったドンヘは、思わず叫びそうになるのを、必死で堪えた。

「うわ!!やっぱ、景色が綺麗だなぁ!!」

まるでドンヘの様にはしゃぐヘンリーを見て、ヒョクは無意識の内に深いため息をつく。ものすごい勢いで誘われてしまったから、一体何だろうと思ったら、ただ単に、ホテル周りの散策に付き合って欲しいだなんて、チョウミ兄さんに、面倒だからイヤって断られたから、俺のところに来たって言うんだから、ヒョクは憤りを感じずにいられない。本当はこのまま、ドンヘと部屋に行って、なんて事を考えたら、さっきの悲しそうなドンヘを思い出してしまい、気が付くと声に出して、思い切りため息をついていた。

「ヒョク、お前・・・・・・こんな所で何してるんだ?」

不意に、同じようにホテル周りの散策でもしていたのか、シウォンがひょっこりと現れる。でも、その瞳には、何時もの明るさはなく、何処か怒っている様な気がしたので、ヒョクが恐る恐る近付くと、

「一応、カンイン兄さんが、ドンヘの部屋に居るっていう事を伝えておこうと思ってな」

「は?!え、何、どういう事だよ!!」

「さぁて、俺は解らないな。自分の胸に聞いてみたらどうだ?」

カンイン兄さんが先に行動をしてなかったら、今夜は俺がドンヘと・・・・。なんて事を言い出すシウォンの足を、思い切り蹴飛ばすと、シウォンにヘンリーの事、宜しく!!って叫んで、ヒョクはものすごい勢いで、ドンヘの部屋へと向かった。ヒョクの大きな叫び声を聞いて、景色をじっくりと堪能していたヘンリーが、振り返る。すると、目の前には何故かヒョクではなく、シウォンが居て、一瞬あれ?っていう表情を見せるんだけれど、直ぐに笑顔になると、シウォンの所に近付いていく。

「あれ?兄さん、何時の間に化けたんですか?!」

「はは、俺で良かったら、デートの続きでもしようか」

「デート!!シウォン兄さんは、相変わらず格好良いですね!!俺も見習わなくちゃ」

ヘンリーに格好良いって言われたシウォンは、何となく気分が良くなって、気が付くとヘンリーを引き寄せる様にして、完璧なエスコートをしてみせる。そんなシウォンの行動一つ一つに、ヘンリーが笑顔で喜んでくれるから、なんだかんだ言ってシウォンも大満足だ。でも、それとは別に、今日の事はヒョクに、大きな貸しが出来たなと思うと、これは何時返してもらおうかなんて、ちょっとした悪魔が、まるでキュヒョンのようにシウォンに降臨するのであった。

「ドンヘ、どうだ?・・・・・・苦しくないか?」

「ううん、大丈夫・・・・・・あ、ヒョンの、おっきくて、ドンヘ壊れちゃうよぉ!!」

「うわぁぁぁぁ!!」

ヒョクは、ホテルの階段の壁を思い切り殴ると、自分のした妄想を打ち消すように、とりあえず大きな声で叫ぶ。カンイン兄さんが、ドンヘの部屋に居るっていう事を、シウォンから聞いただけで、こんなにも慌てるなんて、だったら初めから、変に意地悪をしないで、ドンヘと一緒に部屋に行っていれば良かったんだ。別にヘンリーは何も悪くない、悪いとすれば、チョウミだ!!なんて、とりあえず怒りの矛先をヘンリー以外に向けると、ヒョクは疲れた身体にムチを打って、ホテルの最上階を目指す。
大人しくエレベーターを待っていたほうが早かったかもしれないけれど、何となく待つことが出来なかったヒョクは、1秒でも早く、ドンヘの部屋へと向かう為に、一生懸命階段を駆け上がる。ホテルの最上階に着いた頃には、真っ直ぐ歩くことも出来ないくらいヘロヘロになっていたけれど、それでも、何とかして、ドンヘの部屋に着いたヒョクは、そのままドアを開けようと思って、ノブに手を掛けた瞬間、中からドンヘとカンイン兄さんの声が聞えてきて、まるで石のように固まってしまった。

「あ、あ・・・・・・ヒョン、痛いよぉ!!」

「痛い?こんなに硬くしておいて、何言ってんだ?」

「硬くって・・・・・・ヒョンが激しいんだもん!!痛くしないでよぉ!!」

「解った、解ったから、優しくするから」

自分がまさに、想像していたような展開が起こっているのだろうか。そう思ったヒョクは、気が付くと、思い切りドアを開けて、ドンヘ!!って叫んでいた。でも、目の前に広がる光景は、そんなエッチなものではなく、単にうつ伏せ状態のドンヘの上に、カンイン兄さんが、ドカッと座っていて、思い切り強制的にマッサージを受けているだけだった。

「ふぇ・・・・・・ひ、ひょく?」

「やっと来たか」

不安になって、飛んでくるくらいなら、始めからドンヘから離れるなよ。ってカンイン兄さんに言われて、ヒョクは何も言えずに、ただその場に立ちすくんでしまった。カンインは、少し落ち込んでいる様子のヒョクを見て、満足をしたらしく、ドンヘに小さい声で、仕返しが出来たなって囁くと、最後にとっておきのマッサージをドンヘにして、そのまま部屋を出て行ってしまった。
ドンヘは声にならないような叫びをあげると、その場で力尽きたかのように倒れ込んでしまうんだけれど、ヒョクが直ぐに、ドンヘの傍にやってきて、包み込むように抱きしめる。そして、ごめんって謝ってくるから、ドンヘは思わず、泣きそうになってしまい、目がうるんでしまった。

「ヒョク・・・・・・ヘンリーと、一緒に居たんじゃなかったの?」

まるで小動物のように、目を真っ赤に腫らしながら、ドンヘが間が抜けたような事を聞いてくる。普段だったら、ドンヘの事が心配でたまらなくて、ホテルの階段を駆け上がってきたなんて言いたくも無いのだけれど、今はとにかく、ドンヘの心の中にある不安を解消させてあげたかった。ヒョクは深呼吸をして、一度ゆっくりとドンヘの瞳を真っ直ぐに見つめる。すると、ドンヘが解りやすく頬を赤くして、恥ずかしくなってしまったのか、俺の目を反らして俯いてしまうんだ。覚悟を決めてヒョクが、此処に来るまでに何があったのかというのを話そうとした瞬間、先にドンヘが、今にも泣き崩れてしまいそうな程のか細い声で、口を開いた。

「お、おれ・・・・・・今日は、ヒョクと一緒に居たかったの・・・・」

「ドンヘ・・・・・・」

「だって・・・・んっ、」

「俺も、今日はドンヘと早く2人きりになりたかったよ」

本当に?って言いながら、もうボロボロに泣きだすドンヘを見て、ヒョクは優しくキスをする。指で涙を拭う代わりに、何度も何度も目の周りにキスを落としていたら、ドンヘから誘う様に唇にキスをしてきた。そんなドンヘの行為に、我慢が出来なくなってしまったヒョクは、そのままベットの上でドンヘを押し倒すと、

「ドンヘ、今日はちょっと声、我慢して」

この部屋、防音設備があまり整ってないみたいってヒョクがドンヘの耳元で囁くと、さっきのカンイン兄さんとのやり取りが全部廊下に漏れていたんだって事が、ようやく理解出来たようで、今度は顔全体が真っ赤になってしまった。ヒョクは、ドンヘが両手で口元を慌てて抑えながら、コクコクと首を縦に振る姿を見て、笑顔になると、そっと優しく、ドンヘの衣服の中へと手を入れていく。

「んんっ・・・・あ、くすぐった・・・・・・いっ」

声が出せないって解ると、いつもより感じてしまうから、ドンヘは必要以上に反応してしまうのが苦しかった。

「う、んっ・・・・・・や、だめっ・・・・」

声を出すことが出来ないというのが、こんなにも苦しいなんて思ってもみなかった。ドンヘは、何時も以上に感じてしまい、ヒョクが触れるところ全てに敏感に反応をしてしまって、さっきから何回もイッてしまっている。

「ドンヘ凄いね・・・・・・ほら、これで何回目?声が出せないのって、そんなに感じるんだ」

「や、そんな意地悪な事、言わないで・・・・・・あっ」

俺の前だとちょっと強気で、Sっ気が強いヒョク、上半身が裸で、俺に触れてくる指先が、たまらなくエッチで格好良い。ドンヘはヒョクの指の動きを見ていたら、何だかLIVEの事を思い出してしまった。変に感情が高ぶってしまったドンヘは、少しフラフラしながらも、頑張って起き上がると、そのままヒョクの事を思い切り抱き締める。だって、ものすごく久し振りにヒョクに、こうして触れることが出来たんだもの。今なら何をされても、直ぐに感じてイッちゃうに決まってるじゃないか。

「ひょく、ひょく・・・・・・大好きだよ」

「ん・・・・・・何?ドンヘは、こういうプレイが好きなの?」

「ひぁ、違うよ!!んっ・・・・・・」

ほら、大きい声を出したら、皆に気付かれちゃうよ?ってヒョクが俺の事を制しながら、思い切り唇を塞いでくる。でも、そんな事を言いながらも、少し乱暴に俺の下半身を擦りあげてくるから、それだけでドンヘは、また感じてイッてしまいそうで、我慢できなくて、可愛い声が溢れていくんだ。ヒョクが、今日はドンヘが上で動いて欲しいって言うから、ドンヘはヒョクの上にまたがって、自分から入り口を探り当てていく。先が触れるだけでも、たまらなく愛しくなってしまうのは、俺がヒョクの味を覚えてしまっているからだ。

「あ・・・・・・ヒョクの、お腹に当たっちゃう・・・・よぉ・・・・」

「ドンヘ、そんなに締め付けないでよ・・・・・・直ぐにイッちゃうだろ?」

「だって、ヒョクと、ずっと、したかったんだもん・・・・・・っ!!」

気が付くと無意識の内に、ドンヘはポロポロと涙を零していた。ヒョクは、ドンヘの涙が自分の胸に落ちると、泣いている事に気付いたから、そのまま起き上がって、ドンヘと繋がったまま、優しく何度もキスをする。そして、そんな風に泣かれちゃったら、これ以上意地悪出来ないじゃんって囁くと、突き上げるように腰を動かして、ドンヘが一番気持ち良くて、大好きな所を責めてくるんだ。

「ふ、あ・・・・・・だめっ、声、我慢できないっ」

「ずっと、俺とセックスしたかったんでしょ?だから、ドンヘが気持ち良くて、好きな所を突いてあげる」

「ヒョク、ヒョク・・・・・・!!」

「今日は、ドンヘの我儘をずっと聞いてあげるから」

最後に笑顔でヒョクがそんな事を言ってくれるもんだから、ドンヘは嬉しさと気持ち良さで、また感じてしまう。何度も何度もキスをして、お互いに愛を確かめ合っていたら、時間なんてあっという間に過ぎてしまった。疲れ果てて、俺の隣で豪快に寝てしまっているヒョクの横顔を見ながら、ドンヘはそっと呟く。

「ヒョク、俺は、ヒョクとずっと一緒に居たいよ・・・・・・」

そして、何となくお互いに背を向けて寝るのが嫌だったから、無理やりヒョクの胸の中に入って、目を閉じた。

 

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